あなたがSafariを開くとき、毎回必ず触れている巨大なオープンソースプロジェクトがあります。
それが WebKit です。
Safariを単なる「Appleが開発したブラウザ」と思っている方も多いかもしれませんが、実際にWebページを解釈し、CSSアニメーションを滑らかに動かし、JavaScriptを高速に実行している中核こそが、この WebKit ブラウザエンジンです。
WebKitは2001年に誕生し、今やAppleのエコシステム全体を支える決定的なインフラ技術へと成長しました。
WebKitが担っている主な処理:
- Webページを解析し画面に正しくレイアウトする
- CSSによるアニメーションやトランジションを描画する
- JavaScriptコードを解釈・実行する
- Web上のコンテンツとOS側の機能(描画パイプラインやセキュリティ機構)を橋渡しする
私たちが普段目にするすべてのWebサイトは、必ずブラウザエンジンを介してレンダリングされます。
- Google Chrome は Blink(もともとWebKitからフォークしたもの)
- Mozilla Firefox は Gecko
- そして Apple Safari は WebKit
興味深いのは、WebKitが完全なオープンソースとして公開されているという事実です。
世界中のエンジニアがそのソースコードを閲覧し、バグ修正や最適化、新機能の提案に参加することができます。
WebKitの影響力はSafariにとどまりません。スマートフォンの黎明期、モバイルブラウザの爆発的な進化を支えたのもWebKitでした。初期のAndroid標準ブラウザをはじめ、かつて多くのモバイルブラウザがWebKitをベースに構築されていました。
なぜAppleはWebKitをオープンソースにしたのでしょうか?
それは、ブラウザエンジンが現代のインターネット社会における「公共インフラ」だからです。優れたエンジンを維持・進化させるには、世界中の開発者によるテスト、最適化、規格準拠の検証が不可欠だったのです。
今日もWebKitは、Apple製品における技術の強固な土台として機能し続けています。
あなたがネットで調べ物をし、動画を楽しみ、オンラインショッピングをするその瞬間も、裏側で黙々と動いているのはWebKitなのです。
GitHub:
https://github.com/WebKit/WebKit
